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浦安市の教育界に激震が走っています。

事件の概要を知った時、「使い込み」に対する怒りと同時に、「なぜ穴埋めをしてしまったのか」という驚きと、「どうしてすぐに報告してくれなかったのか」という思いから、言いようのない深い失望感にとらわれました。

今回の不祥事を二度と繰り返さないためにも、この「なぜ」と「どうして」について、考えてみました。今回の事件の中で、いわゆる「学校私費」に大きな問題点が隠されていることがわかりました。

「学校私費」というのは、修学旅行などの「積立金」や、「教材費」、「給食費」など、学校が保護者から徴収するさまざまな名目のお金のことで、税金からなる補助金などの「公費」に対するものです。

このお金は、業者等に支払うために学校が保護者から預かっているもので、どこまでいっても「私費」という性格は変わりません。

実は戦後50年以上も、この「学校私費」は存在していたのですが、今回の調査の過程で、保険もかかっていなければ、市教育委員会も全く関わらないお金であることがわかりました。

使い込みでなく、紛失や、盗難であっても、補填する対策が何も執られていないまま、先生方にお金を扱わせていたことに愕然としました。

今回のような事件に対しても「学校内で起こったことは、すべて校長の責任で解決すること。」としか指示し得なかったのが、「なぜ」の答えでした。

この「なぜ」の答えに連動して「まず穴埋めをしなければ」の意識が働き、結果的に報告よりも穴埋めが優先された事が、「どうして」の理由でした。

しかし、何より重大な点は県教育委員会ばかりか文部科学省においてさえ、疑問に思わず今日に至ったことです。

市としては、今回の教訓を無にすることなく、「教育長公募」という新しいステージの下で、教育の信頼回復と、先生方に教育に専念してもらうための環境づくりに全力を挙げてまいります。

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやすNo.701 2001年10月1日号に掲載)

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