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雲一つ無い晴天、浦安弁で「すってんぱれ」に恵まれた10月20日の土曜日に文化会館で「市制施行20周年記念式典」を挙行しました。

市役所の周りでは、記念事業の一環として、「第四回秋の市民まつり」が開催され、各県の物産展や、フリーマーケットなどさまざまな催しが開かれ、土曜・日曜と2日間で約13万人の人でにぎわいました。

文化会館大ホールのホワイエでも20周年を記念して、写真家秋山武雄さんの写真展「浦安・青べかの消えた街の詩」が開かれ、モノクロの写真115枚が展示されました。

会場には常に30人から50人近い人たちでにぎわい、2日間人の流れが途切れることが無かったとのことです。

秋山さんは、昭和29年、17歳の時に、父親の友人だったあさりの佃煮売りの人から浦安の自慢話を聞かされたのがきっかけで、それから15年、かつての半農半漁の浦安にひかれ写真を撮り続けたそうです。

写真展を前に、PRをかねて展示した堀江のフラワー通りでのパネル展でも、多くの市民に郷愁と感動を与えました。

文化会館には、延べ8千人近い市民が訪れ、懐かしい写真パネルを前にさまざまなドラマが展開されました。

秋山さん夫婦に、写真の感想を上気しながら興奮して語る多くの市民に、この写真展を担当した市の職員も感動したとのことです。

まさに開発の手が入る前の浦安の「原風景」そのもので、埋め立て後に移り住んだ50代の男性は、かつての浦安に見入り、現在の変貌ぶりに感無量の様子でした。

死んだ母親の若かりし姿に涙する50代の女性や、偶然見つけた小学校時代の自分の姿に興奮する市の職員、また、亡くなった夫を写真の中に見つけ孫に思い出話を聞かせるお年寄りなど、一枚一枚の写真がこんなにも感動を呼ぶものかと驚きました。

中でも、40代の女性が「浦安の夢を見るとき必ず出てくる風景がある。自分とっての『ふるさと浦安の原風景』。それが実際の風景なのか、想像の世界なのかわからなかったのが、今日、写真の中に、夢と同じ風景が写っていた。うれしかった。感激で涙が出た。」との感想は、圧巻でした。

秋山さんも、「写真家冥利に尽きる。」と、何度もメガネを外し、涙をぬぐっていました。

一枚の写真に写された風景は一つの場面にすぎないとしても、その写真を見る人に、過去から未来にわたる無限の風景・情景を想起させる力があります。

市では、写真のもつ価値を再認識し、浦安の発展に最大限に活用していくために、写真の整理を進めているところです。

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやすNo.703 2001年11月1日号に掲載)

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