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生ゴミのたい肥化

市民の皆様に、行政への関心をより深くお持ちいただくため、今回から毎月1日号の「広報うらやす」で私が感じていることをお伝えしたいと思います。

この6月は、私にとって3回目の定例市議会が始まります。今回の議会では、弁天地区の旧清掃工場跡地の焼却灰の撤去に関する補正予算の審議が行われます。

この問題は「広報うらやす」3月15日号で詳細をお伝えしましたが、旧清掃工場の跡地利用を検討するため土壌調査を行った際に、仮置きしたままの大量の焼却灰が見つかりました。そのため、対策を検討してきた結果、昭和57年から焼却灰の最終処分をお願いしている県外の民間処分場に、運び出すことになりました。

しかし、このことは浦安市民の消費のつけを現状ではやむを得ないとはいえ、他県の自治体に運び出さざるを得ないという、現在のゴミ問題の実態を今更ながら思い知らされました。

いずれにしましても、焼却灰の撤去及びダイオキシン類の情報につきましては、今後も広報うらやす等を通じてお知らせしてまいります。

さて、今回の問題につきまして市民の方から「何とかならないものか」、といったお叱りもありますが、現行の法規制の中では、市内に最終処分場を作らない限り他の処分場に運び出さなければなりません。

ゴミ問題の根本的な問題解決は、確かに減量化が進み、なおかつすべてのゴミが再資源化されれば問題はすべて解決です。

私は県議時代に農協組合長でもある同僚県議から、「典型的な都市部の浦安市と農村との交流会を開かないか」との申し入れがあり、ツアーを組んだことがあります。

その時の交流先が50軒の有機農家でした。

そこで出た話の中で、有機肥料が化学肥料に比べて非常に高価であるところから、「もし浦安市の生ゴミをたい肥化したときにはいくらでも引き取る」との話で盛り上がりました。その時以来、私の頭に「市内の生ゴミのたい肥化」の構想が芽生え、今回の仮置き焼却灰の問題で再びこのたい肥化について真剣に検討し始めました。

現在、各家庭や事業所から出る生ゴミは、クリーンセンターですべて焼却しています。

市内の生ゴミのたい肥化は、分別収集及びたい肥化の方法など、解決しなければならない問題が山積みで、現在、実現に向け動き始めたところですが、このことは、市民の皆さんのご協力がなければ絵に描いた餅になってしまいます。

ぜひ、皆さんのご意見をお聞かせいただければ幸いです。

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやすNo.645 1999年6月1日号に掲載)

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