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メガフロート 「メガフロート」をご存じでしょうか。 いま、運輸省を中心に最新技術の粋を集めて、平成七年から横須賀沖で、総額一八九億円の経費をかけて実験が進められている海に浮かぶ巨大な鉄の島のことです。 長さは、一、〇〇〇メートル、幅は最も広いところで一二〇メートル、深さ三メートルと大変大きなもので、地上部分は八、四ヘクタール(約二万五千坪)で、横須賀沖で中型旅客機の滑走路としての実験を行うようです。 容積は二五万二〇〇〇立方メートルで、中は空洞になっています。 海に浮かぶ構造物としては長さ・面積ともに世界最大のもので、世界一を集めたギネスブックに登録されます。 今年の七月から、いくつかのブロックが接合され始めて、新聞・テレビ等で報道されてからにわかに脚光を浴びています。 九月一日の「防災の日」には、運輸省が主催して「メガフロート防災拠点実証試験」と称した広域防災訓練が神奈川県横須賀市を会場に行われます。 また、災害時用に防災船を採用した静岡県、下田市が参加して、防災ヘリコプターや緊急用の船の港、また、災害支援物資の備蓄倉庫として有効に利用できるかどうかためされています。 実験は、平成一三年の春に終了しますが、その後の利用方法をめぐっていろいろな夢が描かれています。 このメガフロートの大きな特徴は、埋め立てをしないで必要な面積を確保でき、しかも海流をせき止めることもなく「環境に優しい」ということで、まさに人の作った「浮き島」といえます。 地上部分には建物を建てたり、植物を植えたりすることも可能で、内部の空洞も倉庫や部屋などとして利用することが出来ます。 私も五月には長さ三〇〇メートルの一ブロックを、また八月には全ブロックがつながった全長一キロメートルのメガフロートを直接見てきました。 最も心配された「揺れ」は全く感じず、台風時の五メートルの大波にも揺れは感じなかったとの報告もあり、津波や高潮にも十分対応できるとのことで、科学の力に感心するばかりです。 これを浦安の沖に持ってくることが出来たならば、内部を「防災備蓄倉庫」として、また地上部分は、非常時の「ヘリポート」や船の発着の「非常用桟橋」としての「防災基地」に、普段は親水性を持たせた「海釣り公園」や「多目的広場」にと、無限の可能性に夢が膨らみました。 浦安市長 松崎秀樹 |