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SNUの再建

「スリムに、身ぎれいに、可愛くして」。

こんなたとえで締めくくられた最終報告。

これは、浦安市が五〇%の出資をしている第三セクターのケーブルテレビ局、(株式会社)スーパーネットワークユー(SNU)の再建が可能かどうかを、外部の有識者を交えた「SNU見直し検討委員会」が昨年一年間かけて行った検討の報告書です。

(株式会社)スーパーネットワークユー(SNU)は、まだバブル期だった平成二年、当時としては先進的なCATV局としてスタートしました。

しかし、多額の先行投資や営業レベルが低かったこともあり、開局以来ずっと赤字を抱えて、ついに債務超過に至ってしまいました。そこで二年前に株式の増資を行い、とりあえず危機を乗り切りました。

このままでよいのか、という改革の機運の高まりの中で、有識者を入れた「検討委員会」の見直しの結論は、(1)インターネットなどの情報通信事業への早期参入。(2)社長はじめ役員の民間人の登用。(3)現在の社屋からの移転。(4)市主体の第三セクターから民間主体へ運営形態の見直し。(5)加入奨励の補助金や、大型集合住宅へのケーブル敷設の補助金を平成一三年度までで廃止する。などです。

私も、倉敷市、四日市市、大分市の先進ケーブルテレビ局を視察し、経営者たちと意見交換しながら、今まで頭痛の種だったSNUの経営について、逆に建て直しの自信がつきました。

そうした中で、なによりの吉報が入りました。

開局以来の悲願だった「単年度黒字」を平成一一年度の決算で達成したのです。

役員の民間人の登用についても、社長をはじめ技術および総務担当取締役の人選も終えて、六月下旬の定時株主総会の承認を待つばかりとなりました。

また、この四月から始まったインターネット接続サービス事業も、既に一〇〇〇件を超える予約を頂き、幸先の良いスタートを切ったところです。

デジタル化や広域化など問題は山積みです。

しかし、高度な情報サービスの発信基地として、市民にいかに付加価値の高い、そして市民に喜ばれるサービスが提供でき、地域公共メディアとして地位を獲得できるか。

文字通り市内に市民のためにスーパー・ネットワークを組めるか。新たな正念場を迎えました。

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやすNo.669 2000年6月1日号に掲載)

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