婚活in浦安リゾート 2月20日の日曜日、肌寒い曇り空の1日でしたが、浦安で初めての「婚活in浦安リゾート」との名で集団お見合い会が開かれました。 これは浦安市や浦安商工会議所などで構成する「うらやす観光推進協議会」の主催で、市と商工会議所が全面的に協力して開催したものです。 応募を2月4日に締め切りましたが、25歳から45歳まで75名ずつの募集に対して、何と女性が5.4倍の405名、男性が2.3倍の171名もの申し込みがありました。 盛況ぶりに驚きながら、急きょ市民枠を男女各15名増やして90名ずつを抽選で選びましたが、指定した日までに参加費を振り込んだのは男女とも77名ずつでした。当日のことを考えると眠れなかったり、仕事が手につかなかったりといった理由で、辞退者が出たのも驚きでした。 当日は、午後2時から第1部で、男性は俳優による自分演出講座、女性がメイクアップ・アーティストによるメイクアップ講座を受け、第2部からは男女が合流して、ボランティアの「ぶらり浦安ガイド」の皆さんのサポートで市内神社などを巡る「パワースポット巡り」を経て、いよいよ午後5時30分から第3部のシェラトン・ホテルでの「交流パーティー」に入りました。 市としてまったく初めてのことでしたが、市民対応に定評のある市の女性職員5名をサポート役として急きょ組織し、その名も「愛のコンシェルジュ」。ともすると同性同士が固まりがちになったり、臆しがちな参加者の間を回りながら盛り上げに大奮闘していました。 立食パーティーでは、主催者の心配をよそに全体として盛り上がり、1回目の「カップル希望カード」の回収の結果14組が、2回目では20組と、合計34組のカップルが誕生しました。 さらに終了後も、誕生したカップル以外でもメール・アドレスを交換し合う男女が何組も見受けられるなど、大方の予想を遙(ルビ:はる)かに上回る大成功裏に幕を閉じました。 最終的に44.16%の確率でカップルが誕生したことになり、私の知りうる限りでは聞いたこともない驚異的な結果に、関係者も喜んでいました。 カップルは、日を改めて商工会議所へ東京ディズニーリゾートのペア券を受け取りに行き、最高のパワースポットで、絆を深めてもらうことになります。 カップルの誕生は、結婚への第1歩にすぎませんが、1組でも多くのカップルがゴールまで行き着くことを心から祈っています。 婚活のキーワードは、「縁と絆」と考え、今年の元日の新聞で知った作家の山本一力氏の 「小人は縁に気づかず、 中人は縁を生かせず、 大人は袖すり合うも縁とする」 との言葉を紹介するとともに、細い1本の糸も、半分にして撚ること によって、強い糸になるという「絆」の語源についての話をしました。 昨今、話題になっている家族や地域社会の絆が切れつつある「無縁社会」とは正に無縁の浦安市をつくっていかなければならないと思っています。 今回の応募者の多さを思うと、今までの固定観念にとらわれてはならない、新たな行政の役割が浮かび上がってきます。 参加者の多くが、市が絡んでいることに対する安心感と信頼感が、申し込みの大きな原動力になったと言ってくれたことは、行政に寄せる期待の表れとも思っています。 今後、さまざまな形で「縁」を提供する浦安市にしたいとの思いを新たにしたところです。
浦安市長 松崎秀樹 |