うらやす復興祭 10月8日(土)から10日(月)の3日間、明海地区の総合公園で、「うらやす復興祭」が好天の下、盛大に開催されました。 例年、文化会館の周辺で開かれていた「市民まつり」を、震災のあった今年は、元町の皆さんに被災した中町・新町を少しでも知ってもらい、16万市民が一丸となって復興を目指そうと、会場を新町地域に移し、開催されました。 マーチング・パフォーマンス、メインステージでの音楽演奏やダンスの演舞などがあり、グルメのお店や様々な物産店、市内のホテルの出店などその数は100店を超え、普段は広々とした総合公園の広場もこの日ばかりは狭く感じました。 3日間の売り上げが予想をはるかに超えて歓声を上げる出店者がいるなど、復興の兆しを思わせる場面も見られました。 初日は、オープニングパレードに先立ち、被災直後から格別な支援を頂いた陸上自衛隊需品学校や、東京都下水道局、全国から駆けつけてくれた市町村を代表して江戸川区、ライフラインの応急復旧に関わった事業者代表の京葉ガス、さらに市内の建設業者・商工業者などを代表して浦安商工会議所に、被災以来これまでのご尽力に感謝の気持ちを伝える「感謝セレモニー」を行いました。 パレードの華は、ミッキーマウスなど東京ディズニーリゾートのキャラクターたちはもちろんのことですが、圧巻は英国女王陛下の近衛軍楽隊として200年余の歴史を誇る「コールドストリーム・ガーズ・バンド」のパレードでした。 今年はエリザベス女王の在位60周年のために英国大使館などが本国から呼び寄せていましたが、実行委員会の努力で、復興祭への参加が可能になったものです。 熊の毛皮で作った独特の縦長の黒い帽子に真紅の礼装と、まるでおもちゃの兵隊を思わせる装いの42名に、スコットランドの民族衣装を身にまとったバグパイプ奏者の6名を加えた、見た目も屈強な英国軍人の堂々たるマーチング・パレードに、沿道に押しかけた市民から大きな拍手と歓声が沸き起こっていました。 特に本部席の前でのバグパイプによる「アメイジング・グレイス」の演奏には心を打たれました。 最終日には、4年に一回の三社祭を来年に控えた清瀧神社・豊受神社・稲荷神社の若衆による御輿の渡御が行われました。 今回の震災で唯一の救いは、62年ぶりの激甚災害の指定であるにもかかわらず死者が出なかったことと、元町の被害が軽微だったことです。 元町を代表する三社の総代の皆さんが、中町・新町頑張れと御輿の渡御で応援してくれたことは、何よりも嬉しいことでした。 また、入船東自治会と富岡自治会手作りの御輿を三社の若衆が一体となって担ぎました。昔から、浦安の祭りはけんか祭りと言われるくらい荒々しく、三社の若衆が一緒に担ぐことなど考えられなかったそうですが、震災を機に「三社の和」という希望を投げかけたように思いました。 3日間の人出は、約33万人と事前の予想を遙かに超え、これからの復興への大きな弾みとなりました。
浦安市長 松崎秀樹 |