男の盆踊り 今年の8月15・16日に開かれた恒例の納涼盆踊り大会は、主催者である浦安市自治会連合会の設立50周年を記念する大会でもありました。 浦安の自治会数は、50年前の昭和38年は、元町地域の1区から9区までの9自治会でしたが、それが現在は、9倍の81自治会にもなり、浦安の急成長ぶりがこのことだけでも如実に分かります。 今年はとりわけ連日35度を超す猛暑・酷暑に見舞われるなか、暑さに負けて外出を控えるのではないかと人出が心配されましたが、それも全くの杞憂に終わり、2日間で約10万人の人々で浦安小学校周辺はたいへんなにぎわいとなりました。 踊り手の皆さんも昨年をはるかに上回り、櫓の周りを取り巻く人の波は、ピーク時には8重にもなり、千人以上の人たちで、ろくに手も広げられなかったとの声も多く聞かれるほどでした。 ただ、毎年思うことですが、今年も踊り手は圧倒的に女性が多く、男性はいつも数えるほどで、寂しい限りです。 私も、今では楽しく踊っていますが、市長に就任してしばらくは見ているだけでした。 意を決して浦安市婦人の会連合会の役員に手取り足取り教えてもらい、何とか踊れるようになり今に至っています。 毎年、男性陣を何とか増やせないかと思っていましたが、今年、富士見和貴会の皆さんの盆踊りの稽古会にお邪魔したとき、5・6人の女性の方から、何とか夫たちを盆踊りに参加させられないだろうかと、相談を受けました。 聞けば、恥ずかしがって一歩踏み出せないとのこと、かつての私を思い出しました。 来年こそは男性だけの練習の日を作ろうと上野自治会連合会長と盛り上がっていたところ、新町地域の小・中学校のお父さんの会や、おやじの会の有志からもぜひこどもと一緒に参加したいとの声を聞き、喜んでいます。 そんな折り、タイミング良く黒田教育長から、盆踊りに関する新聞記事を手渡されました。 盆踊りを健康づくりに生かせないかとの記事で、京都府の保健所が京都府立大学と連携して、健康への影響を調べたものでした。 それによると、脳の血流量の変化を調べたところ、踊りを見ているだけでは増えませんが、座って手だけで踊ったり、立って踊ったりしたときには、血流が増え脳が活性化することが分かり、さらに認知症予防の効果も調べたところ、週1回踊っていた人は、認知症判定検査の平均点が上がり改善されていたのです。 昔の浦安は、男も女も、老いも若きも、楽しく踊っていたと伺いました。 ぜひ、来年は昔の浦安のように、男性も盆踊りで体も心もリフレッシュしませんか。
浦安市長 松崎秀樹 |