〝うらやすっ子〟の夏休み 今年も猛暑と異常気象に苦しめられましたが、このような中でも浦安のこどもたち〝うらやすっ子〟は大活躍でした。 スポーツでは、中学生の浦安リトルシニアリーグが9年ぶりに夏の全国大会に出場し、さらに日の出中学校の野球部が、平成3年の富岡中学校以来の23年ぶりに関東大会に進出し、ベスト8まで勝ち進みました。 8月には、市内の公立中学校から2人ずつ選ばれた18人の生徒が、〝平和使節団〟として9日の長崎市での平和祈念式典に参列し、各地の中学生たちとのピースフォーラムに参加しました。 また、26回目になる〝浦安市少年少女洋上研修〟では、小・中学生115人が30人の団長以下指導員とともに、北海道の日高町などでさまざまな体験をし、たくましくなって帰ってきました。 私は8月19日から2泊3日で行われた〝ふるさとうらやす立志塾〟に黒田教育長と参加してきました。 この立志塾は、市立中学校の2年生で生徒会役員や学級委員を対象に各校3人ずつ選抜し、何が起きるか分からない時代だからこそ次代を担うリーダーを今から育てたいとの思いで、震災直後に唯一、新規事業として始めました。 あの東日本大震災で東北の被災地で何が起きたのか、今どうなっているのか、被災の現場で想像の翼を広げて直接感じさせたいと、東北現地研修3回目の今年は宮城県の南三陸町と石巻市と女川町に行ってきました。 今年は事前研修で、総合体育館で1泊し、2日にわたり無償貸与されたiPadを活用し、日本登山医学会や、東京大学などの大学院生のビッグデータの研究者を始め、多くの関係者の協力を得て非常時に即した実際的な防災訓練を行って被災地入りしました。 なぜ中学生かというと、実際、震災のとき、応急復旧時の浦安の中学生は、高齢者の給水の手伝いやボランティア活動に励むなど、助けられる側ではなく、〝助ける側〟で頑張ってくれたからです。 わずか3日間でしたが、日を追って変わるこどもたちを目の当たりにして、こどもたちの無限の可能性に改めて目を開かされる思いでした。 さらに新学期を目前にした8月22日には、昨年に引き続き了德寺大学・明海大学・順天堂大学医療看護学部の協力を得て、〝うらやすこども大学〟が開講し、12月の閉講式まで、小学生60人が「身近な不思議」について学んでいます。 また、今年の5月に市と包括協定を結んだ千葉工業大学との記念イベントとして、8月23日に〝ロボット〟の第一人者である古田貴之先生による講演会と、体験会を行いました。 100人の募集に対して、350人を超える親子から応募があり、科学に対する関心の高さに驚かされました。 さらに、福島第一原発で活躍したものと同型のロボットを間近に見て、運転もさせてもらえたこどもたちの輝く瞳に、私にとって『こどもたちへの投資は、未来への投資だ!』と確信した暑い夏でもありました。
浦安市長 松崎秀樹 |