「新生浦安」に向けたまちづくり 新玉の年を迎えましたが、本市ではいまだ 昨年3月11日の東日本大震災の傷跡を残しています。被害を受けられた方々に、心からお 見舞い申し上げます。 市では、現在、この震災による経験を踏まえ、新しい価値を創造する「新生浦安」の指針となる復興計画の策定に取り組んでいます。 広域かつ甚大な被害が発生している道路・ 下水道などの公共土木施設については、浦安 市液状化対策技術検討調査委員会の検討を踏 まえ、各事業主体が一丸となって、段階的に 復旧・復興を進めます。 また、液状化による噴砂や震災で発生した 瓦が礫れきの処理が課題となっていることから、その噴砂や瓦礫を利用して築いた土塁に、多種 類のポット苗を高密度で植樹し、市民とともに時間をかけて森へと育む「緑の防潮堤づく り」に取り組み、災害に強いまちづくりを推 進します。 また、未曾有の大災害から復興を成し遂げ ていくためには、従来とは違った制度設計や手法を取り入れることが不可欠です。本市と明海大学や各企業との産・官・学共同により、「浦安環境共生都市コンソーシアム」を 立ち上げ、各企業の先端技術やノウハウを活いかし、利用者に優しい生活サービスの導入も視野に入れた地域一体型の持続可能なまちづくりに取り組みます。 この震災により広範囲にもたらされた液状 化被害からの復興は、本市の最重要課題であ り、その道は決して平坦ではありません。し かし、地域社会のあらゆる構成主体が連携し て復興の主体となり、その持てる力を結集す ることで、この浦安は液状化被害からの復興 モデルとなり得るものと確信しています。 結びに、皆様の一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、この1年が皆様にとりまして希望に満ちた素晴らしい年になりますことを心からお祈り申し 上げまして、新年の挨拶といたします。 浦安市長 松崎秀樹 |