春爛漫 天候不順が続く中、ゴールデンウイークを目前にして、すっかり春らしくなりました。 今年は、市内中学校の入学式の4月9日まで、散り惜しんだ満開の桜が目を楽しませてくれました。 市内の桜では、市役所周辺の八重桜が他の桜と時期をずらせて咲き誇った後、一気に新緑の目にまぶしい風もさわやかな季節を迎えています。 復旧・復興の正念場と捉えている平成26年度がスタートして、一カ月が経ちました。 応急復旧が完了した3年前の平成23年4月15日から2年以上経過した昨年の5月末に復旧・復興事業の総額が確定し、実際に工事が本格的に始まったのが昨年8月に入ってからです。 まだ9カ月しか経っていないことになりますが、今年度は昨年度の繰越し分を含めて、総額213億円の復旧・復興工事が一気に始まります。 平時の公共工事が約17億円程度ですので、幹線道路や生活道路で約13倍の工事が始まることになります。 3月末の道路の舗装までの復旧・復興工事の進捗率は、33%とまだまだ途半ばです。 こういった復旧・復興の状況や、平成26年度の予算と主要事業の説明会を今年も開催しました。 今年で6年目になりますが、元町・中町・新町の公民館での開催に加えて、今年初めて地区に限定しない説明会を4月23日に文化会館小ホールで開きました。 この「新年度予算と主要事業の説明会」は、よく〝人・もの・金〟を資源と言いますが、情報社会の今、〝情報〟も大きな資源であり、一人でも多くの市民が、市を取り巻く環境や課題を共有することが、持続可能性の高い浦安市をつくると、私は信じて開催してきました。 4月23日の文化会館小ホールには、平日の夜にも拘らず何と400人を超す市民に参加いただきました。 今年の最後の説明会ということもあり、開会直前まで説明用のスライドを作成していましたが、予定の1時間をかなりオーバーしてしまいました。 しかし、皆さん熱心に聞いていただき、市への思いを壇上からひしひしと感じたところです。 今回の文化会館小ホール満員にしての説明会で、私が驚いたのは若い市民、それも中・高校生が目に付いたことです。中でも、県立浦安高校の制服を着た女子高校生が目を引きましたが、よく見ると平成23年度から開催している〝ふるさとうらやす立志塾〟の第1回目の塾生で、浦安高校の生徒会や、テニス部の友人に声をかけて参加してくれたということでした。 さらに昨年立志塾に参加した現在浦安中学校の3年生の妹さんが、やはりソフトボール部の友人に声をかけて聞きに来てくれたとのことでした。 震災直後の平成23年度で唯一つ新規事業として進めたのが、この〝ふるさとうらやす立志塾〟でした。 今のような時代だからこそ、感性豊かな若い世代の子ども達を、これからの時代を担うニューリーダーに育てたいという思いから始めたものです。 じーっと真剣に説明会に臨む若い市民を壇上から見ていて、この事業の成果を見た気がしました。 終わって文化会館を出たとき、爽やかな春を感じる心地よい風に思わず幸せを感じつつ帰路につきました。
浦安市長 松崎秀樹 |