イベントと浦安市のお天気 10月の声を聞き、さぞ厳しいであろうと身構えた残暑もようやく終わろうとしています。 何かとイベントの多い元気な浦安市ですが、とりわけここ数年のお天気には、ハラハラさせられ通しです。 屋外のイベントは天候に大きく左右され、「お天気に恵まれればそれだけで〝成功〟したようなもの」とよく言われますが、昨年の花火大会を見ても、いかに昨今の天候が異常か身に沁みているところです。 先月は猛暑の合間を縫うように秋の気配が感じられた中、9月6日と7日、新浦安駅前では〝第13回新浦安祭〟が、そしてシンボルロードと明海地区の総合公園で〝浦安フェスティバル2014〟が、同時に開催されました。 新浦安祭では、今年の3月末で駅前広場の復旧・復興工事が液状化対策も施して完了し、震災前に比べて約2倍の広さになった〝ステージ〟を中心に多くの団体を巻き込んで盛大に開かれ、2日間にわたって浦安の元気を最大限にアピールしていました。 また、パレードもシンボルロードのベビーザらスから総合公園までの約1キロメートルを全国各地の郷土芸能や思い思いの仮装などで練り歩き、日が落ちるまで盛り上がりました。 震災前の平成22年10月に〝ウラヤスフェスティバル〟として、弘前市のねぷたと、五所川原市の立佞武多を招いて、大いに盛り上がったことを思い出します。 昨年の8月から、今年の3月末まで復旧・復興工事で大変なご不便をかけていましたが、その工事が終わったことを改めて確認することもでき、感慨も一入でした。 パレードは、雨のため1時間遅れてスタートしましたが、結果的にこの1時間ずれたことが幸いして、明かりが灯った弘前のねぷたと、二本松の提灯まつりの山車に荘厳さが加わり、クライマックスにふさわしい場面が演出されました。 また、駅前広場と総合公園のステージでも、2日間にわたり30分刻みで、歌あり、踊りありで、夜まで、人が途切れることはありませんでした。 なお、パレードには浦安市と防災協定を結んでいる市や町、さらに友好関係にある市など、8市2町からお越しいただき、遠くは新潟県の小千谷市、新発田市、滋賀県の豊郷町の首長も一緒にパレードしていただき、震災以降さまざまなご支援をいただいた各地の首長さん達に、復興が着実に進んでいる姿を確認していただくよい機会にもなりました。 さらに9月20日の土曜日には、アメリカフロリダ州のオーランド市のバディ・ダイヤー市長を迎えて、姉妹都市締結25周年記念の調印式を新浦安駅前広場のステージの上で、その後午後4時からは、若潮公園で記念の植樹式をダイヤー市長と行いました。 ステージ上の調印式も、植樹式も、直前まで降っていた雨が上がり、担当の職員もほっとしていましたが、日本の四季が狂いつつある中で、屋外でのイベント開催の難しさを改めて痛感するとともに、昔からほかの地域に比べてお天気に恵まれ、それが東京ディズニーランドが本市に来た決定打になったことに改めて思いを馳せました。 お天気に恵まれた本市の幸運に、今更ながら感謝するとともに、安住することなくいかなる異常気象にも、万全を期して臨む思いを新たにした9月でした。
浦安市長 松崎秀樹 |