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浦安の少子化

今年は、東葛飾郡浦安町から、晴れて「浦安市」へと大きく生まれ変わってから二〇周年という記念すべき年です。

この二〇年間の浦安市のめざましい発展には実に驚くべきものがあります。

人口一つとっても二〇年前の昭和五六年には、約六万五千人でしたが、現在では約一三万四千人を数えています。

よく「少子高齢化」と、少子化、高齢化の問題がひとくくりでいわれますが、本市は高齢化率では全国一若いまちですが、実は少子化の問題では深刻な状況になっています。

二〇年前の浦安市の小中学生は約一万六〇〇人で総人口の一六・一%でした。

また、最新の学校基本調査によれば、市内の小中学生は約一万五五〇人で、総人口の八・一%となっています。

まさに「少子化」の厳しい現実が歴然としてわかる数字です。

また、一人の女性が一生の内で平均何人の子どもを産むかという「合計特殊出生率」は、現状維持の二・〇八を下回ると少子化が進行しているといわれています。少子化が進んでいる日本全体の数値が一・三四ですが、浦安はなんと一・一三と危機的な数値です。(平成一一年の人口動態統計)

このような現実をふまえ、核家族世帯が多い浦安市において、子育ての不安を少しでも解消させることや、子育てに対する行政の支援は最優先課題と、私は考えています。

同時に、次代を担う子どもたちの健全な成長のためにも、子どもたちの居場所づくりを考えていくことは、私たちに課せられた使命だと思います。

昨年、ケーブルテレビのSNUの本社が、猫実の集合事務所から富士見に移転しましたが、その再利用についてこうしたことをふまえて検討した結果、三階を親子のふれあい遊びの場、また、育児相談の場になる「(仮称)子育て支援センター」として活用していくことにしました。

またその中に、「ファミリーサポートセンター」も設置して、仕事と家庭の両立の支援のため、育児の援助を行いたい人と、受けたい人を相互にサポートしていきます。

さらに、一・二階を「(仮称)青少年館」として、浦安市のような都市部でとりわけ居場所がないといわれる中・高校生が、仲間づくりや趣味などに、思う存分活動できるような施設にしたいと考えています。

なお、整備にあたっては利用するお母さんたちや、中・高校生の声を反映させながら進めてまいります。

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやすNo.689 2001年4月1日号に掲載)

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