婚活と少子化問題 浦安市で7回目になる“婚活イン浦安リゾート”が、昨年の12月21日、舞浜のシェラトンホテルで開催されました。 浦安市が直接開催する婚活イベントは今回も人気で、当日参加したのは、男性が94名、女性が97名で、和気藹々の中で3時間後にカップルになったのが何と“41組”でした。 イベントが終わった後、カップルにならなかった参加者たちで2次会に行ったという後日談も聞きました。この中からも、何組かカップルが誕生した可能性もあります。今年の年末年始は例年に比べて長く、それぞれのカップルが、懇親を深めるチャンスが多かったのではと思うと共に、市の婚活が縁結びとなって、一組でも多くのカップルが結婚し、幸せな家庭を築くことを心から祈っています。 これまでの婚活を経て確信したのが、浦安市など自治体が直接関係することでより信頼度と信用度が増え、カップルのマッチング率が驚くほど高まることです。 最初に市が主催する婚活イベントを始めたのは平成23年の2月、東日本大震災の3週間前のことで、男女ともに75名ずつ募集したところ男性が5.4倍、女性が3.8倍の応募があり、想像以上に出会いのチャンスが少ないのだと知らされると同時に、新しい行政の役割を知らされました。 そもそも婚活イベントの開催は、少子化対策で始まったものです。 今、国と市町村の喫緊の課題を一つ挙げよと言われたら、私は躊躇なく「少子化対策」と答えざるを得ないほど、現在だけではなく将来にわたって正に国の存亡をかけた課題です。 少子化は、中山間地域だけの問題ではなく、私たちの浦安市にもひたひたと押し寄せています。 創立35周年を数える入船北小学校は、かつては1,200名を越す児童数で、プレハブ校舎で対応せざるを得ませんでしたが、現在はわずか156名と6年間クラス替えができない状態が続き、今年の3月末に入船南小学校と統廃合することとなりました。このことは、本市の少子化を象徴的に表しています。 さらに新成人の数もピークは22年前の平成5年で、当時の人口は約11万7千人で現在よりも4万6千人少なかったにもかかわらず2,239名で、今年誕生した新成人は、1,811名でした。 東京ディズニーランドで行われた浦安市の成人式は、今年も77.3%と高い出席率でした。少子化対策を常に念頭に置いている私にとって、新成人に寄せる期待はより高く、形でも示すために今年は日本の第一礼装である黒紋付袴で参加し、「人口減少、少子化に歯止めがかからない今、日本の将来と地域社会の未来は、若い皆さんに託すしかない」と訴えました。 正月早々の新聞でも「今や待ったなしの少子化対策」と大きな見出しで特集が組まれていましたが、平成26年度に創設した“少子化対策基金”を 活用し、少子化対策に効果ありと考えられることは積極的に挑戦していきたいと思います。そして、浦安市という小さな歯車ですが、最終的に日本という大きな歯車を動かすことを目標に、4月からの平成27年度予算編成に取り組んだところです。 なお、2月22日の日曜日には8回目の“婚活イン浦安リゾート”を開催します。今回も多くのカップルが誕生することを期待しています。
浦安市長 松崎秀樹 |