うらやすっ子のために 8月26日の金曜日の午後、議会運営委員会に出席した後、長野県の大町市に向かいました。 今年から始まった小学校6年生を対象にした“ふるさとうらやす自立塾”に合流するためでした。 中学校2年生を対象にした“ふるさとうらやす立志塾”は、今年で6年目になり、市内9中学校中6校の生徒会長が、立志塾の卒塾生から誕生しているなど、着実にその成果が上がっていますが、今年から小学生にも広げ、大町市での5泊6日の“山村留学”をこの目で見に行ったものです。 着いた日の夜は3日目で、古民家での「自炊班」と、電気もガスもない中で野営キャンプを行う「サバイバル班」に別れての行動でした。 私と子どもたちとの交流はわずか半日でしたが、これまでの学校行事では、林間学校でも2泊までですので、子どもたちにとって親元を離れての5泊6日は、かなりの緊張と不安を抱えてのことと思われましたが、自分たちで作ったお焦げのご飯も、文句も言わずおいしそうに食べる姿に“うらやすっ子”のたくましさを垣間見ました。また、翌朝のテントの撤収もチームワーク良く、互いに声を掛け合って元気に動く姿に明日の浦安を見た思いでした。 また、大町市に向かった26日は、平成28年度の新規の目玉事業である“発達障がいの早期発見・超早期療育”事業の開始に向けた発達障がいに関わる市内の事業者と、市役所の保健師たちに対する事前研修の初日でもありました。 “子どもと大人の絆を深めるプログラム”と題する研修会が午前9時から開かれ、当初は挨拶のみで退席する予定でしたが、〝発見・相談・療育〟まで一貫して行うのは日本で初めてと言うこともあり、加えて昨年の11月27日の市の主催事業で行った「発達支援セミナー」で講師として、佐賀市から来ていただいた服巻智子先生の講演を聞いたことに端を発する事業でもあることから、時間の許す限り拝聴しようと思っていました。 結果として、中抜けはしたものの研修の大筋の理解はできたつもりですが、改めてこの事業の事前研修の大事さを噛みしめました。 今回の受講者は、日頃、発達障がい児に関わる仕事をされている方々でしたが、発達心理学や行動科学に基づいた米国で実績を上げているプログラムにしたがって、3時間にわたり主に現実に即した役割を模擬的に演じ合ういわゆるロールプレイングを活用して行われました。 2歳児から小学校の低学年を想定した親子に対して、発達障がいの療育を始めるに当たり、いかに効果をあげられるかは、その子に関わる親も含めた大人との絆が深く築けるかが、大事なのだと分からせる研修でした。 午前中の研修は、これまでは考えられなかった2歳ぐらいからの“超早期療育”を、より効果的に始めるためのものでしたが、午後からは発達障がいの早期発見と相談のための第1回目の研修です。 今後も12月まで、服巻先生をはじめとするこの分野での第一人者をお招きして、1歳6カ月児健診の際にゲイズ・ファインダー(顔テレビ)を使って行う発達障がいの“早期発見”とその先の“子どもの療育と親の支援”のため、保健師を始めこの事業に関わる多くの人たちが悔いを残さないよう事前研修を重ね、来年1月の事業開始に臨む予定です。 浦安の子どもたちの将来のため、できうることは何でもしようと改めて決意した1日でした。 浦安市長 松崎秀樹 |