浦安フェスティバル2016 今年は、7月まで台風が全く発生せず、首都圏の水瓶が干上がってしまうのではと、心配させられました。 しかし、7月3日に台風1号が発生した後、7月24日から30日の1週間で立て続けに3個も発生したり、8月中旬には太平洋上に3個の台風が同時に発生する異常な現象も起き、さらに台風10号では観測史上初めて東北地方の太平洋側に上陸し、北日本に大きな豪雨被害をもたらすなど、一転して今年は台風に振り回されている観があります。 お天気に関して言えば、東京ディズニーランドが浦安に来た最大の理由が、事前のリサーチで、行徳・浦安地域が江戸時代は塩田であったことなど、雨の少ない地域で非常にお天気に恵まれているのが分かったからと、姉妹都市締結10周年の際に、オーランド市を訪問した時に、当時のウォルト・ディズニー・プロダクションズの会長に教えてもらいました。 しかしながら近年、異常気象のためにお祭りやイベントの開催に際して、さしもの〝お天気のまち・浦安〟も天気予報に一喜一憂し、天候に振り回されています。 昨今ではスマートフォンのお天気アプリから目が離せず、当日がお天気であれば「9割方成功」というのが実感です。 今年の〝浦安フェスティバル2016〟も、9月17日の初日は、雨の心配もなく終わりましたが、翌18日の日曜日、全国からお招きしたパレードのオープニングセレモニーは、小雨が降り出す中で始まり、第1部の〝市民参加のパレード〟では、市制施行35周年を祝って参加してくれた東京ディズニーリゾートのパレードが佳境に入ったころには、本降りに近かったのですが、ミッキーマウスとミニーマウスの魅力に、傘を差して多くの市民がシンボルロードの沿道でワクワクしながら観覧していました。 第2部の〝踊りのパレード〟は、約1時間半の間、曇り空ながら北海道のよさこいソーランから、沖縄伝統の太鼓エイサーなど、お国自慢の9つの踊りが、シンボルロードで盛り上がり、沿道の観客を楽しませてくれました。 第3部の〝山車のパレード〟では、海からの強風の中、圧巻の秋田の竿燈が練り歩き、竿燈を支える演者が力尽きるまで演技してくれ、その奮闘ぶりに大きな拍手が起きていました。 さらに当日市民の前に姿を現した青森ねぶたは、本場青森で最も大きなもので、関東に来たのは今回が初めてとのことで、沿道に鈴なりの市民もその勇壮な迫力に大喜びでした。 最後はシンボルロードの突端で、竿燈と大ねぶたの競演でフィナーレを飾りました。このころ、それまで止んでいた雨がぱらつきだしましたが、大成功の内に興奮のパレードの幕が閉じられました。 聞きますと、実行委員会の会議や、各部会の打ち合わせなど延べ50回を超えたとのことです。関係者の皆さんは自分の本業もままならない中で頑張ってくれたそうで、そんな思いが締めの挨拶で浦安商工会議所青年部会長の大村実行委員長も、感極まって涙をこらえるのに苦労していました。 お天気の心配や、労をいとわず働いてくれた関係者に思いをはせ、思わずこみ上げたものと思います。 今回の浦安フェスティバルは、明海大学エリアと総合公園エリアの物産展や、飲食ブースなどもごった返すほどの大賑わいでした。 踊りや山車のパレードを観覧していた人たちは、それぞれ出身地のお国自慢を熱く語ったり、また、現地を訪れ実際の祭りを是非見たいとの声も多く出ていたと聞きました。 このようなイベントを通して、日本の良さを再発見するとともに、地域間交流や、観光振興がより深まっていくものと確信しました。 関係者の皆様のご尽力に、敬意を表すとともに感謝申し上げます。 浦安市長 松崎秀樹 |