スポーツと文化で輝く浦安を 今年も残すところ2カ月となりました。 猛暑酷暑の夏の後に来るであろうと期待していた爽やかな秋を満喫する間もなく、冬到来といった感じの昨今です。 地球温暖化や異常気象の下では、日本の文化や、日本人のきめ細やかな情緒を育んできてくれた〝四季折々〟が、もはや死語になってしまったのではと、寂しい思いを募らせているこのごろです。 寒暖の差は、秋の紅葉に鮮やかな彩りを添えるとよく言われますが、今年の浦安の木々も天候不順を横目にきれいに色づいています。 さて本市では、今年の夏からこれまでに、大きな決定事項が相次ぎました。一つは本市の医療施設では最後の仕上げとなり、私の選挙公約でもあるリハビリセンターの誘致が、公募の結果「千葉大学附属リハビリセンター」に決定したことです。 場所は、県の企業庁から譲渡を受けた高洲七丁目の5.5ヘクタール(約1万6700坪)の内の2.5ヘクタール(約7600坪)です。今後は、東葛南部医療圏に割り振られる予定の病床数の中から200床を確保した上で、設計に入ることになり、開院予定は平成30年度末になる予定です。 もう一つは、高洲八丁目の県有地3.8ヘクタール(約1万1500坪)に、入札の結果、日本ラグビー最高峰のトップリーグに参加しているNTTコミュニケーションズの〝シャイニング・アークス・チーム〟のホームグランドに内定したことです。 昨年、イギリスで開催されたラグビーワールドカップで、日本チームが世界ランキング第3位の南アフリカチームに奇跡の勝利を収めて以来、急にメジャーなスポーツに躍り上がったラグビーですが、最高級の天然芝で覆われた2面のラグビーグランドが、市民開放も視野に入れ整備される予定です。 2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが予定されています。東京都知事が小池知事になり、開催地や予算の面で迷走している感がありますが、スポーツの祭典であるとともに、開催国の文化や伝統を世界中に知らしめる絶好のチャンスと捉えた〝文化プログラム〟と呼ばれるイベントが今後、国を挙げて国内各地で開催される予定です。 これまで開催されたオリンピックで、〝文化プログラム〟が成功したのは、2012年のロンドン大会が群を抜いているようで、その中身は4年間で17万件以上のイベントがイギリス中で開催され、参加人員は延べ4340万人と飛び抜けています。 これから4年後の東京オリンピック・パラリンピックを前にして、2018年には千葉県で「女子ソフトボール世界選手権大会」が、さらに2019年には、ラグビーワールドカップが日本で開催されます。 既に、車椅子バスケットのイギリスチームが視察に来たりと、水面下でさまざまなスポーツのキャンプ地の候補として、浦安市の施設と立地条件の良さが、高い評価を受けつつあります。 こういったことも〝文化プログラム〟を進める上での好材料として捉え、〝スポーツと文化で輝く浦安〟に向かって動き始めたところです。 浦安市長 松崎秀樹 |