浦安こまち 今年も、何かとイベントの多い春になりました。 入学式が一段落した4月11日には、明海地区の総合公園で“ザ・カラー・ラン東京ベイ”が、33都道府県から集まった20~30代の若い女性を中心とした、約1万2千人の大興奮の中で開催されました。 5月16・17日の両日には、世界最速の“空のF-1”といわれる“レッドブル・エアレース”がアジアで初めて、千葉市の幕張の海上で開催されました。 浦安市は、明海と日の出の千葉県管理の護岸が、臨時の滑走路と、格納庫や燃料基地などの大会のバックヤードになりました。 事前のテレビPRでは、幕張の大会と宣伝されましたが、飛行機好きの人々にとっては選手や飛行機が間近に見える浦安のバックヤードが垂涎の的となり、連日多くの人が押し寄せ、大会当日も約3千人の市民が、パブリック・ビューイングの特設の大型ビジョンに見入っていました。 5月6日には、千葉県酒々井町で、恒例になった都市交流事業として17組の家族と田植えを行い、小坂町長や里山の根古屋地区の皆さん方との交流会で盛り上がりました。 また今年は、昨年の広報12月1日号のこの欄でもご紹介した秋田県大潟村で、5月12日に初めての田植えを行いました。 大潟村は、国策事業で八郎潟を干拓して農地が作られ、平均農家の耕作地が約15町歩(15ha・4万5千坪)の大型営農の村です。 今回、村民の末田氏が所有する1町歩(1ha・約3千坪)の圃場をご提供いただき、浦安市ふるさとづくり推進協議会の上野会長と田植えをしました。 実際に田植えをすることで、そのスケールの大きさに改めて驚かされました。 この1町歩の圃場で今年の秋に収穫されるお米の銘柄は“あきたこまち”ですが、“浦安こまち”のブランド名で出荷されます。 何よりもこの“浦安こまち”は、3年間、完全無農薬かつ完全有機肥料が保証された圃場でなければ認定されないという非常に厳しいJAS(日本農林)規格で認定されたものです。 また、今回の大潟村訪問で、新たな企画がまとまりそうです。 千鳥地区にある浦安市ワークステーション(障がい者就労施設)で、新たな試みとして、“納豆”に挑戦しようとしていると聞いていましたので、何気なく「有機大豆はないのですか」と聞いたところ、JAS認定の圃場では輪作を行っていて緑肥(草肥ともいう)のために、大豆もJAS認定を取り育てているとの思いも寄らない話になりました。 早速、大潟村を離れる時、5キログラムのサンプルを貰い、ワークステーションに託しましたが、有機無農薬の大豆は今まで探していても手に入らなかったとの事で大いに喜ばれ、「有機納豆」の新しいブランドで売り出せると意気込んでいました。 今年の食欲の秋は、“浦安こまち”と“浦安有機納豆”を堪能できると、今からお腹の虫がなっています。
浦安市長 松崎秀樹 |