災害応援と〝実りの秋〟 10月に入り、本格的な秋の季節になりました。 秋は台風のシーズンでもあります。今年の台風18号は、9月9日と10日に渡って降った記録的な大雨の影響で、鬼怒川の堤防を決壊させ、茨城県常総市を中心に避難者を多数出す惨事になりました。 私たちの浦安市は、東日本大震災以後、広域の自治体と有事の際の相互応援の防災協定を結んでいますが、茨城県内の自治体では、北茨城市、下妻市、つくばみらい市の3自治体と協定を結んでいます。 今回の水害では、常総市に隣接する下妻市の稲葉市長から応援要請があり、まだ水が引かない9月12日の土曜日、危機管理監を中心に30人の市の職員が応援に駆けつけました。 27日の日曜日に行われた「浦安市総合防災訓練」には、わざわざ稲葉市長がお礼を言いたくてと、防災訓練の会場である総合公園に駆けつけてくれました。 また、被災地の常総市民が避難所生活を余儀なくされているつくばみらい市からは、支援物資が足りないとのことで、毛布やマット、非常食を満載した2トントラック3台で、支援物資を搬送したところです。 秋はまた、〝実りの秋〟です。 今年の6月のこの欄で、5月12日に秋田県大潟村で田植えをした秋田こまちの浦安ブランド〝浦安こまち〟をご紹介しましたが、9月26日の土曜日、浦安市ふるさとづくり推進協議会の上野会長たちと稲刈りを行ってきました。 稲刈りに向かう数日前から、浦安市は台風と低気圧の影響で雨に見舞われました。 稲刈りは何よりも、天候に左右され、雨で稲穂が濡れてしまうとせっかくの稲刈りができなくなってしまうので何よりも天気が心配でした。しかし、大潟村の前日は晴れで、当日は、朝のうち小雨が降ったものの幸い稲刈りを中止するまでには至らず、高橋村長と共に村会議員や、地元の新聞記者たちが見守る中で、稲刈りを楽しませてもらいました。 田植えの時も、手植えではなく大型田植え機でしたが、稲刈りも圃場を提供してくれた末田盛彦さんの指導のもと、全自動の5条刈りの大型コンバインに乗って〝浦安こまち〟の初めての稲刈りをしました。 収穫後、検査や乾燥、籾摺り、精米をする日本最大のサイロを持つ大潟村カントリーエレベーター公社を視察しましたが、公社の方に〝浦安こまち〟の作柄を聞いたところ、「もちろん1等級で、近年にないくらいの出来です」とのことでした。 今回の収穫見込みは、約5,600kgで2kg入りで約2,800袋、1袋の価格は1,282円です。 〝浦安こまち〟は、単なる無農薬の有機米ではなく、一定の農場で3年以上、農薬や化学肥料を全く使用せずに栽培したもので、さらに最終の包装まで、有機性が侵されていないことが第3者認定機関で保障されたJAS認証という、日本で最も安全が保証されたものです。 浦安での初めてお披露目は、10月17日の市民まつりですが、当日は高橋村長と共に、「ふるさと交流都市協定」の調印式を会場内の特設ステージで行う予定です。 今年の〝食欲の秋〟は、是非〝浦安こまち〟でお楽しみください。
浦安市長 松崎秀樹 |