「こどもの広場」がオープン! 〝これでもかと泥だらけになる子どもたち〟〝裸足で駆け回る幼い女の子たち〟〝泥と水にまみれ満面の笑みを浮かべる子どもたち〟。 もうはるか昔と思われるくらい、かつては日本のどこにでも見られた子どもたちの風景が、「浦安に蘇った!」そんな想いに包まれたのは秋も深まってきた10月24日です。 高洲地区の「浦安市こどもの広場」がオープンしたこの日、私は1日中興奮が冷めませんでした。 オープニング記念式典の前から並ぶ親子連れの多さに驚きましたが、午後5時の閉園までにまさか3500人を超す親子が訪れるとは想像もしませんでした。 平成25年の12月のこの欄でも取り上げましたが、約2年を経て、浦安市に「こどもの広場」が誕生しました。 この広場は、東京ディズニーランド開園30周年を記念してオリエンタルランド社からの寄付金を活用して整備したものです。 子どもたちを取り巻く環境は、保育園や公園などでの子どもたちの声が騒音と迷惑がられ社会問題化する反面で、こども達を伸び伸びと遊ばせようとするプレイパークが全国に広がりつつあり、今回オープンした「こどもの広場」もこの流れにつながるものです。 市内に限らず公園のほとんどは、あれもだめ、これもだめと言った、本来子どもたちが「やりたいこと」「やってみたいこと」が、禁じられていますが、「こどもの広場」は、〝火・水・木・土〟を基本コンセプトに、どろんこ遊びや水遊び、木登りや焚き火、落ち葉などの自然の素材を使っての遊び、さらに穴を掘るのも自由、ノコギリやカナヅチを使って木の工作などなど、子どもたちが「やってみたい!」と考えるあらゆることが伸び伸びと自由にできる、0歳から12歳までの子どものための遊び場です。 今は残念ながら、植栽は若い木がほとんどで、オープニングの挨拶でも、「小さなお子さんと一緒に、広場の草木も育っていくことを祈っています」と言ったように、生まれたばかりの広場ですが、大人の思惑など一切無視した広場になることを祈っています。 当初から「こどもの広場」には、シンボルツリーが欠かせないとの思いで、今年の2月に小学校の低学年でも木登りができ、かつシンボルにもなり得る木の選定をしてきました。 場所は、「浦安市民の森」を提供して頂いている群馬県の旧倉渕村で、市川前村長の計らいで、最終的に〝ヤマボウシ〟の木を選びました。 移植は12月がベストと言うことで、オープニングには間に合いませんでしたが、シンボルツリーとして、浦安の大地にしっかり根を生やし、子どもたちの成長を見守ってくれることを祈っています。 さらに倉渕からは、桑の木も20本ほどヤマボウシと共に移植されます。1年後桑の実が実り、子どもたちの口がどどめ色に染まり大はしゃぎする日が今から楽しみです。 木枯らし1号が吹いたオープン翌日も、約1500人を超える親子が訪れましたし、登録カードの申し込みは2日間で1900人を超えました。 高洲地区にできましたが、元町と中町の子どもたちも利用できるように、送迎バスも2台用意して巡回しますので、浦安市の新しい名所「浦安市こどもの広場」で思う存分遊ぶよう子どもたちに声をかけてください。 なお、広場内は安全のために研修を積んだプレイリーダーが、子どもたちを温かく見守っています。
浦安市長 松崎秀樹 |