2002年 ● 新たな決意 2003年 ● 年頭にあたり ● 市町村長の交流会 ● ありがとうの波動 ● 高洲小学校 ● 全国植樹祭 ● がんばれ県立高校 ● お父さんの力 ● 浦安市民の歌 ● 今年を振り返って 2004年 ● 年頭にあたり ● 図上訓練 ● 春うらら ● 交通公園 ● 変化 ● 浦安の夏 ● 酷暑と浦安の海 ● 長崎平和使節団 ● 堀江水準標石 ● バランスシート 2005年 ● 年頭にあたり ● あれから10年 ● 校庭の芝生化 ● 団塊の世代 ● プラチナ世代 ● クール・ビズ ● スケートボード ● 一朝有事に備えて ● 浦安っ子に乾杯 ● 国勢調査 ● 山の民・海の民 2006年 ● 年頭にあたり ● 浦安市民の森 ● 水と電気 ● 院内コンサート ● 市制施行25周年 ● チャレンジ・浦安 ● 災害救助犬 ● 障害者の自立支援 |
全国植樹祭 目にもまぶしい新緑の季節になりました。1年で一番生命の躍動を感じる季節です。 5月3日・4日の春の市民まつりで、今年も恒例の苗木の無償配布を行いました。配布所には、市民が長蛇の列をつくり、用意した2万本を好評のうちに配り終えました。 この、苗木の配布は、海面埋め立てにより市域が増えた浦安に、市民の手で緑を増やそうと昭和50年から始まったもので、これまでに約33万本の苗木を配っています。当時のイチョウやサクラ、ツツジの苗木は現在、各家庭で見事に育ち、地域の市民の目を楽しませています。 5月18日、「第54回全国植樹祭」が木更津市で開かれました。 千葉県での開催は、50年ぶりとのことです。 県の内外から約7千4百人が参加し、大変に盛り上がりました。 前日から天皇皇后両陛下も千葉県入りし、知事主催の歓迎レセプションの席で、私も両陛下に近しくごあいさつをさせていただきました。 「貴重な森林をより豊かなものに守り育て、次代に引き継いでゆく」と高らかな大会宣言で、植樹祭の幕が閉じられましたが、各代表の大会のあいさつのなかで「緑の荒廃」とか「荒廃する森林」といった言葉が多く、非常に気になりました。 会場で数人の県議会議員と話をしましたが、「今、千葉県の山林では、林業従事者の後継者不足や林業では生活ができないといった問題があり、林業の衰退が激しく、その結果、山蛭の異常繁殖で山林に入れなくなってしまっている」、との現状を聞き驚きました。 前日には岩手県大東町の町長さんから「長い時間をかけて、大事に育てた直径25センチメートルの杉の木を1ヘクタール(約3千坪)切り出しても、たった5万円にしかならず、地方の林業は荒廃する一方です」という話を聞いたばかりでした。 国土の緑化を目指して始まった全国植樹祭も21世紀に入った今、地球環境の危機から森林と人との関係を見つめ直す運動へと大きく変わってきました。 現在、市では「環境基本条例」の素案を発表し、市民の皆様のご意見をお聞きしています。 自然との共生、自然エネルギーの導入など、世界的に大きな流れが、できつつあります。 意識を強く持って「地球環境問題」に関わっていかなければならないと思っています。 宇宙船地球号という運命共同体の一員として、私たちのできうることを行うのが、今を生きる私たちの使命だとしみじみ思っています。 浦安市長 松崎秀樹 |