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図上訓練 市で初めて、防災訓練としての「図上訓練」を、1月21日(火曜日)、(財団法人)消防科学総合センターから日野部長を講師に招いて行いました。 私が、図上演習の有効性を知ったのは、昨年の夏、全国の市町村長を対象に開催された「第1回危機管理セミナー」に参加したときです。 市の訓練の当日は、一朝有事の際に、本市の危機管理の要である災害対策本部の構成メンバーになる市の部長たちが、鉛筆と消しゴムを手に訓練に臨みました。 今回の図上訓練は、「状況予測型」と呼ばれるもので、まず、災害の発生状況が、『本日午前11時30分ごろ、地震が発生。体感、周囲の状況から震度6強と思われます。あなたは自席にいます。天気は晴れ。北西の風5メートル』と想定されました。 つぎに、「災害発生から1時間までの間」という前提条件で、設問が3つ出されました。 1問目が「今、周りで何が起きていると思うか、また、そのときに考えられる問題点の予測。」 2問目は「そのとき自分の立場でとるべき行動と意志決定は。」 3問目は「これらの「予測」や「対応」で躊躇したこと、思った疑問。」です。 続いて、地震発生1時間後の事態として『職員の報告と市民の通報から断片的に状況が判明。市内で複数の火災が発生し延焼中。多くの家屋が倒壊し、死傷者もかなりの数に上る模様。広範囲の停電、断水。依然として余震が続いている。』と想定して、「1時間後から3時間後」まで、同じ設問に取り組みました。 午後は、9年前の阪神淡路大震災の実例から、講師によるかなり具体的なアドバイスを含めた講評と検討会が行われました。 開始前の不安げな雰囲気から、時間が経つにつれ、9年前の惨事を思い出すかのように、イメージをふくらませながら、真剣味を帯びてきたのには驚きました。 特に設問中の疑問点や、躊躇したことなどから、課題や問題点が明確に浮かび上がってきました。 なかには、市の幹部職員としての使命と、家族の安否を心配するという公私の葛藤など切実な問題や、全体を把握していくなかでの優先順位の難しさが明らかになるなど、これらを整理するだけでも防災のマニュアルになることもわかり、予想以上の大きな成果を得て散会しました。 今後、各自治会の自主防災組織での実施を働きかけたいと思っています。 浦安市長 松崎秀樹 |