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酷暑と浦安の海 今年の夏は、気温が30度以上になる「真夏日」が7月6日から8月14日まで40日間続き、猛暑を通り越して、まさに「酷暑」の一言につきました。 7月20日、千葉県市原市の牛久では、40・2度というすさまじいまでの猛暑を記録し、東京大手町の気象庁でも39・5度になるなど、真夏日もこの日頂点に達しました。 昨年、日本は冷夏で、フランスをはじめヨーロッパでは逆に空前の猛暑で、多くのお年寄りが亡くなったという報道を思い出しました。また、この欄で、「地球が悲鳴をあげ始めているのではないか。地球の危機。」と書いたのを鮮明に覚えています。 酷暑の日々に、涼を求めて冷房に頼り、そのクーラーが放出する熱が、さらに気温を高めるといった愚かな自己矛盾を起こしていること、私を含めて人間そのものがピエロを演じていると思うと、情けなくなります。 今年は特に、東京都港区の汐留地区などの東京湾沿いの再開発ラッシュによる高層ビル群の建設によって、東京湾からの風が都心部に入り込まなくなり、いわゆる「ヒートアイランド現象」に拍車をかけ、首都東京を「より熱い大都市」にしているようです。 それに対して、三方を水に囲まれた浦安は、海からの風で涼を感じ、都心から帰ってくると、ホッとすると市民の皆さんからもよく聞きます。 今、その海を見直し、海の自然を再生しようという国の「東京湾奥部海域環境創造事業(シーブルー計画)」が動き出しました。 東京湾は、江戸時代から埋め立てが始まり、それぞれの時代のニーズに応じて、産業・住宅・商業用地、あるいは高速道路などに利用され、そのおかげで人々の生活水準も向上しました。 しかし、現在は、自然環境を改善していくことが、地球的規模で必要になってきています。 そのようななかで、東京湾の入り口に当たる中ノ瀬航路の浚渫で発生する良質な海底の土砂を利用して、「浅場と干潟」を創ろうと、昨年度千葉県沖から23候補地が選ばれました。 さらに、そのなかから環境再生の必要性が高く、優先的に再生することが望ましいと思われる6候補地が絞り込まれ、先日、最有力事業地として、「舞浜と千鳥の三角海域」に決定したとの意向が国から示されました。 これから、国土交通省主催で市民参加のもとで懇談会を設置し、事業の合意形成を図っていく予定です。 市としても、「浦安」と「海」、さらに「環境」にとって効果的なのかを見定めるために、庁内に検討委員会を設置し、前向きにシーブルー計画に臨みたいと思っています。 異常気象のなかで、「地球の危機」をさらに強く実感し、環境問題により積極的に取り組んでいきたいと思った今年の夏です。 浦安市長 松崎秀樹 |