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浦安市民の森 北陸地方と東北地方を悩ませている58年ぶりの豪雪。日本列島を縦断している山岳地帯が大きな壁になって、日本海側だけが大雪に見舞われていますが、この豪雪が地球温暖化によるものだと知ったときは本当に驚きました。 ここ4・5年、世界各地で起こっている大雨による水害も、温暖化が原因とのことです。 地球温暖化による海水の蒸発が、雨となり雪となって、世界中に大きな被害をもたらせています。 浦安市の2月・3月が、例年雪に悩まされる時期ですが、雪に弱い都市部の雪害対策に身を引き締めているところです。 私たち人間が結果的にもたらしてしまった地球環境の危機は、このように私たちに直接目に見える形で、問題の深刻さを訴えています。 9年前の平成9年、京都で開催された地球温暖化防止京都会議で、6種類の温室効果ガスを、2008年から12年までの間に先進国全体で、5.2パーセント削減(1990年基準比)しようと数値目標が決められました。いわゆる京都議定書ですが、肝心な世界最大の温室効果ガスの排出国であるアメリカの不参加で実効性が疑われています。大国のエゴを強く糾弾しつつ、自分たちで出来ることはどんな小さなことでもしていかなければ、結局、大雨や大雪のようにツケはすべて私たちに回ってくるのです。 12月1日号の当欄でも書きましたが、1月18日に、群馬県の倉渕村から無償貸与されることになった「浦安市民(水源)の森」の協定書の調印式が、倉渕村の市川村長に本市にお越しをいただき、1月23日に飛び地合併した高崎市の座間助役立ち会いのもとで無事執り行われました。 「浦安市民の森」は、日頃恩恵を受けている水道の水源である森と自然に対して、循環型社会のなかで、最下流に住む都市の市民として、何らかの貢献ができないかと考えたものです。 今回提供していただいた山林は、約4ヘクタール(4万平方メートル)で、カモシカやイノシシ、キツネやムササビ、さらに貴重なサンショウウオなど、自然の動物も多く生息し、横須賀市が建てた豪華な保養所(はまゆう山荘)に隣接しています。近くには温泉保養施設や、整備されたキャンプ場があり、渓流遊びや、山菜狩り、紅葉狩りなどを楽しみつつ、山や森の環境を学ぶことができるまさに「森は海の恋人」の言葉どおり、「山の民」倉渕と、「海の民」浦安との交流が今始まりました。 倉渕の山で生まれた一滴が、利根川を経て、滔々と旧江戸川に、さらに東京湾に注がれることを思うと、大自然の不思議を実感します。 今、倉渕は雪のなかです。 浦安市長 松崎秀樹 |