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堀江水準標石 10月9日の土曜日と20日の水曜日、それぞれ空前の規模で浦安市を直撃するコースを進んできた台風22号と23号に対応するため、市役所では「水防対策本部」を設置して有事に備えました。 22号は、事前の予想では市の西側を通る最悪の状況でしたが、直前にコースが変わり、ホッと胸をなで下ろしました。 23号は、超大型で夜から翌日の未明にかけて長時間の暴風雨にハラハラし通しで、一夜を明かしました。 浦安市の歴史は、災害との戦いの歴史でもあり、台風のたびに、水害に悩まされてきました。 今では、市の周りは防潮堤、いわゆる護岸で囲まれ、水害の備えがされています。 この防潮堤の高さは、過去の気象データなどから算定されていますが、高さを示す基準は、東京湾の平均海面による海抜や標高が使われます。 土木の関係者は、東京湾の平均海面の事をTP(Tokyo Peil「トウキョウ・ペイル」の略)と呼び習わしていますが、河川の基準点についてはAP(Arakawa Peil「アラカワ・ペイル」の略)が使われています。 なお、Peil(ペイル)は、オランダ語で水準面を意味しています。 因みに、浦安を囲む防潮堤は、海岸部がAP7.3から7.8メートルで、河川部はAP5.6から7.3メートルです。 この荒川を基準にした河川の測量基準点APの確定は明治6年ですが、その1年前の明治5年、明治維新政府は国内の河川管理のためにオランダから高い土木技術を持つ専門家の技師団を招きました。 その中の一人でI・A・リンドという人が、江戸川と利根川の治水計画を担当し、最初に行ったのが、川の水位を測るための観測所を設けることでした。 その日本で最初の河川の基準点を示す『水準標石』を浦安の堀江と、銚子に設置したことが、残された資料からわかっています。 この日本で初めての測量基点を示すのが、堀江の清瀧神社に埋まっている石ではないかと、現在、国土交通省の江戸川河川事務所が中心になって調べています。 この測量基準点は、YP(Yedogawa Peil「エドガワ・ペイル」の略)といい、132年経った現在でも江戸川と利根川の基準点として使われています。 浦安市郷土博物館でも、もしそうであれば歴史的にも重要な資料であり、浦安にまた新たな「宝物」が増えるのではと、本格的な調査に乗り出そうとしています。 浦安市長 松崎秀樹 |