2002年 ● 新たな決意 2003年 ● 年頭にあたり ● 市町村長の交流会 ● ありがとうの波動 ● 高洲小学校 ● 全国植樹祭 ● がんばれ県立高校 ● お父さんの力 ● 浦安市民の歌 ● 今年を振り返って 2004年 ● 年頭にあたり ● 図上訓練 ● 春うらら ● 交通公園 ● 変化 ● 浦安の夏 ● 酷暑と浦安の海 ● 長崎平和使節団 ● 堀江水準標石 ● バランスシート 2005年 ● 年頭にあたり ● あれから10年 ● 校庭の芝生化 ● 団塊の世代 ● プラチナ世代 ● クール・ビズ ● スケートボード ● 一朝有事に備えて ● 浦安っ子に乾杯 ● 国勢調査 ● 山の民・海の民 2006年 ● 年頭にあたり ● 浦安市民の森 ● 水と電気 ● 院内コンサート ● 市制施行25周年 ● チャレンジ・浦安 ● 災害救助犬 ● 障害者の自立支援 |
大きな自治体・小さな自治体 『合併には与せず、小さくとも光り輝く品格のあるまちづくりを目指します。』 これは、今年の3月、平成18年第1回定例市議会の冒頭での施政方針の締めくくりの言葉です。 昨年あたりから、隣の市川市と船橋市から浦安市も巻き込んだ人口100万以上の政令指定都市を目指した合併の話が頻繁に聞こえてくるようになりましたが、それに対して現在の私の思いを述べたものです。 総務省が主導してきた「平成の大合併」で、平成11年には約3200あった市町村が、現在では1819にと半減しました。 大合併が一段落しましたが、この流れは道州制へと引き継がれつつあり、5月15日には、首都圏サミットと呼ばれる八都県市首脳会議でも道州制の研究について同意を得たとのことです。 また、同じ日に柏、松戸、野田、流山、我孫子、鎌ヶ谷の6市でつくる「東葛広域行政連絡協議会」で政令指定都市の研究会を設置したとの新聞発表がありました。 このように国が主導する大きな流れは、スケールメリットを視野に入れた「合併指向」で「大きな自治体」を目指しています。 しかし、地方自治体を巡る改革は、「大きな自治体」を目指す日本、韓国のような流れのほかに、フランスに代表される「小さな自治体」を目指し、さらには「小さな自治体連合」を目指す流れと2つあります。 「大きな自治体」指向は、「スケールメリット」をキーワードとしてとらえ、それを生かして、より高度な行政サービスを提供することができるとし、また、「小さな自治体」指向は、キーワードを「近さ」として、その身近さを生かすことにより、住民に密着した行政サービスが可能であるとしています。 どちらを選択するかは、地域の独自性や文化など総合的に判断すべきだと思います。 ちなみに、「小さな自治体」指向のフランスの基礎自治体、日本の市町村にあたる「コミューン」は現在約3万6500あり、平均人口は1500人とのことです。 日本でも、国の意向に反して、住民自らの意志で合併を選択しない人口1万人以下の元気な町や村が約500もあることに注目しています。 私は今、冒頭の「小さくとも」を、「小さいからこそ」光り輝く品格のある浦安のまちづくりができると、思いを新たにしているところです。 浦安市長 松崎秀樹 |