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水と電気 群馬県高崎市の飛び地になった旧倉渕村と「浦安市民の森」の協定を結んだことは、前回お知らせしましたが、新聞などで報道された直後に、東京電力の京葉支社長が市長室に訪れてきました。 その折り、「浦安市民の森」の話になり、東京電力も水源の保全に大変な力を注いでいることを知りました。 今では関東地方の総電力の10パーセント程度でしかない水力発電も、昭和の初期までは発電の主力で、そのために、大正時代に当時の電力会社が尾瀬の豊富な水を発電に活かそうと、広大な土地と水利権を取得したそうです。 私も、今回初めて知ったのですが、現在の東京電力が、群馬・福島・新潟の3県にまたがる尾瀬の群馬県側のすべて、さらに尾瀬全体の約70パーセントの土地を所有しているのだそうです。そして尾瀬に隣接する広大な森林で水源涵養保安林の戸倉山林も取得していて、これらの面積を合わせると山手線の内側の約3倍に相当する広さになるそうです。 京葉支社長に、水道の恩恵のみを受けている浦安市として、環境教育を含めて少しでも水源涵養保安林に貢献したいとの趣旨を話したところ、倉渕の「浦安市民の森」と併せて、尾瀬湿原もぜひ、ご活用くださいとの大変ありがたい申し入れがありました。 なお、現在は、東京湾岸の12カ所を中心とした火力発電所から約50パーセント、福島や柏崎の原子力発電所3カ所から約40パーセントの比率による発電で、私たち関東地方の電力が賄われているとのことです。 一昨年10月の中越大震災の直後、小千谷市を訪れたときに、道路のいたるところに「テロ警戒中」の検問所があったことを不思議に思いました。小千谷市役所の職員に尋ねたところ、新潟県内の2カ所の水力発電所と、柏崎刈羽原子力発電所でつくられた電気を東京電力管内に送るため、テロから守っていると聞き驚きました。 さらに新潟県から東京まで約300キロメートル600基を超える送電線の鉄塔を中継して日本列島を縦断していますが、これらの送電線や鉄塔も、テロや災害・事故から守るために多くの人々によって日夜守られています。 私たち浦安市民は、水源に加えて、電気までも多くの関係者のご尽力のお陰で、その恩恵を享受しています。 4月から、市役所で、「もったいないプロジェクト」を立ち上げますが、限りある資源の有効利用とともに、感謝の思いを込めて、環境問題に取り組んでいきたいと思っています。 浦安市長 松崎秀樹 |