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子育て・家族支援者養成講座

「公園デビュー」という言葉さえ聞かれなくなってきた現在、私たちや高齢の皆さんの時代から大きく変わっているのが子育ての現場です。

子育てというより、家庭そのものが大きく変わってきたと言う方が適切かも知れません。

昨年、話題になった昭和30年代を想定した日本映画「ALWAYS三丁目の夕日」を、懐かしく、そして感慨深く見ましたが、私たちが育った時代は、地域が、いや大人が、自分の子どもも他人の子どもも関係なく関心を持って、しかり育てる時代だったと改めて、時代の移り変わりを実感しました。

このような時代の変化を念頭に、家庭力の低下や地域の子育て力の低下に対してどう対応するべきかが、急務の行政課題だと思っています。

幸い、浦安市では、昨年、子育て教育の第一人者、恵泉女学園大学大学院大日向雅美先生と、東京大学大学院汐見稔幸先生などのご協力を得て、厚生労働省のもとでこれから全国展開をしようとしていた「子育て・家族支援者養成講座(3級)」を全国に先駆けて開催できました。

50人定員のところ、最終的に53人の市民が参加し、10月から12月までの2カ月間、そうそうたる講師陣のもとで、実習も含めた実践的で大変中身の濃い30講座が組まれ、各講座ごとにレポート提出が義務づけられていました。

大きなバインダーに一杯になったレポートを読ませていただきましたが、回を重ねるごとに問題意識を深める方や、自分の子育ての反省を入れながら、悩みつつ、真剣に取り組んでいる姿勢に感動を覚えました。

今後、2級、1級へと展開していきたいと思っていますが、今回の養成講座を通じて、参加された皆さんの地域への思いや、意識の高さを痛いほど感じるとともに、皆さんの力があれば、浦安市の子育て力も必ずやパワーアップしていくと確信しました。

この講座は、1回でも欠席するとどんな理由であれ、認定されないという厳しさのなかで、34人の「浦安市子育て・家族支援者養成講座3級認定者」が誕生しました。

12月6日の閉講式ともいえる認定式で、大日向先生が、準認定になった方々も含めて全員の受講者に対して、心のこもったメッセージを自らの手で書かれ、認定証と一緒に直接手渡していました。

後日そのメッセージのコピーを読ませていただきましたが、そのなかに「流した涙が多ければ多いほど、人は他者に優しくなれると言います。あなたが子育てで壁にぶつかり流した涙は、地域で悩んでいる親や家族にとって、必ずや力となることでしょう。」とありました。一人ひとりへの温かい励ましの言葉に、こみ上げてくる熱いものを押さえきれませんでした。

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやす第829号 2007年2月1日号に掲載)

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