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11月4日の日曜日、千鳥地区にあるクリーンセンターの2階で「動物慰霊祭」が執り行われました。

この慰霊祭は、市長就任直後に市川獣医師会加盟の市内の獣医師の皆さんから申し入れがあり、翌年から行い今年で9回目になります。

年々参加者も増え、今年はお天気に恵まれたこともあり、昨年より60人以上多い202人にも上りました。

正福寺の副住職の読経のなかを、参加者全員で白菊の花を祭壇に献花した後、雲一つない真っ青に澄んだ浦安弁で言う「すってんぱれ」の下で、クリーンセンター脇の動物慰霊碑でも法要が営まれ、参加者の皆さんの長い列が続きました。

参列者のなかには、遺影を抱いた方や、花を持参される方、また生前好きだった好物を供える方など、思い思いの慰霊に、家族の一員として愛されたペットへの熱い思いが伝わってきました。

動物慰霊碑の脇に、今年新たに購入した犬や猫など動物の遺体を搬送する「やすらぎ号」が展示され、参列者の目を引いていました。

これは、2年ほど前に「市長への手紙」に寄せられた市民の悲痛な声に応え、今年度の予算で購入したものです。

お手紙の方は、長年家族の一員として大事に飼っていた大型犬が亡くなり、市に遺体の搬送と火葬を依頼した時、搬送に際してごみのようにぞんざいに扱われ、心の傷としてしばらく苦しんだとのことでした。

このことを獣医師会の皆さんにお話ししたところ、遺体搬送用の保冷装置のついた軽自動車の提案を頂き、今年実現したものです。

有料ですが、現在、月約20頭の犬や猫の遺体を搬送しています。ご家族に見守られて安らかに亡くなる幸せなペットもいれば、片や「殺処分」という悲惨な死を迎えるペットもいます。

千葉県動物愛護センターでは、皮肉にも動物愛護の名とは裏腹に、年間約1万6千頭以上の犬や猫が、1週間の猶予期間の後に殺処分という非業の死を迎えています。

しかし浦安市では、「UC動物を守る会」など有志の市民の皆さんの努力による新しい飼い主捜しで、非情にも飼い主に見捨てられた多くの犬たちの命が救われ、平成14年から現在までの6年間で殺処分されたのは何と4頭のみという驚異的な記録を更新しています。

この4頭も、内2頭は飼い主が直接センターに連れて行ってしまったもので、残りの2頭も安楽死しか手がない瀕死の重傷だったり、やむを得ない事情によるものとのことでした。

転入転出の多い本市ですが、飼い主にすべてを委ねるしか生きる術のない、物言えぬ犬や猫などの小さな命にも優しいまちでありたいと思っています。

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやす第849号 2007年12月1日号に掲載)

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