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新型インフルエンザとタスクフォース

今、「究極の危機管理」が問われようとしています。

90年前の1918年(大正7年)に、世界中で2千万人とも4千万人ともいわれる死者を出した「スペインかぜ」に対比される「新型インフルエンザ」対策がそれです。

「新型インフルエンザ」は、主にインドネシアを中心とする東南アジアで発生している鳥から鳥へ、さらに鳥から人へ感染する「鳥インフルエンザ」のウイルスが変異して、人から人への三次感染に達した時に「新型インフルエンザ」となって、世界中に異常な速さで万延すると言われています。

このウイルスは、5ミクロン未満という超微粒子で、くしゃみなどを介して伝染する飛沫感染ではなく、空気中を浮遊して伝わる「飛沫核感染」と呼ばれる空気感染で、基本的には防ぎようがないと言われています。

厚生労働省と、アメリカの厚生省に当たるDHHSの推定では、感染率は25%から30%と非常に高く、致死率も0.23%からスペインかぜと同じ2%と幅がありますが、国内での死者は厚労省は15万人と見ており、DHHSでは65万人と想定しています。

国では、感染段階をフェーズ1から6までに分けて、対応を想定しています。

現在はフェーズ3ですが、国内で人から人へ感染した患者が発見されると、フェーズ4が宣言されます。

フェーズ4と5は、流行が限られた範囲ですが、フェーズ6は世界的大流行の状態を示し、新型インフルエンザの性質を考えると、4から6への移行期間は非常に短く、1カ月程度との予測もあります。

国立感染症研究所では、感染者が発見された数日後には、既に12万人が感染していると想定しています。

現在、フェーズ4に至るのはカウントダウンだとも言われていますが、なぜか危機感が感じられないのは、「サーズ(SARS)」の時も、似たようなことが想定されましたが、結局大事に至らず、予想に振り回された感が強く、今回もという思いこみがマスコミや医療関係者に強く働いていると専門家は見ています。

しかし、感染症の専門家で千葉大学医学部附属病院感染症管理治療部の佐藤武幸准教授に伺うと、「いつ来るかはわからないが、必ず来る。」と断言しています。

市でも、危機管理監を中心にプロジェクトチームよりも機動力を発揮する一般的には機動部隊と訳される「タスクフォース」を市役所内で初めて組織して、緊急時の対応に備えるよう指示したところです。

 

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやすNo.865 2008年8月1日号に掲載)

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