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一緒に歩きませんか

今年も8月は猛暑で苦しみましたが、とりわけ8日の北京オリンピックの開幕から、さらに連日の日本選手の活躍に一喜一憂し、寝不足で苦しんだ方も多いのではと思われます。

北京の夏が終わりましたが、開会式から人口13億人と言われる中国の人の波には圧倒されるばかりでした。

浦安でも猛暑にもかかわらず、東京ディズニーリゾートには、連日多くの方が訪れていました。

9月が近づくと、85年前の関東大震災にちなんで防災や危機管理の記事が目に付いてきますが、浦安市の防災を考えるうえで、「帰宅困難者対策」は、避けて通れない大きな問題です。

これは本市が首都東京に隣接し、利便性が非常に高く、都心など市外に勤務する市民が多いことと、年間2500万人以上の来訪者を迎える舞浜地区を抱えていることによるものです。

このことを踏まえ、今年の初めから東京災害ボランティアネットワークの代表と、市の危機管理監が話し合いを重ねた結果、今月23日の秋分の日に行われる『首都圏統一帰宅困難者対応訓練』の千葉コースのゴール地を京葉線の新浦安駅前広場にすることにし、市としても全面的に後援することにしました。

国の中央防災会議も、首都圏の避難者対策と帰宅困難者対策を、大きな課題としてとらえており、首都直下地震の被害想定のなかで、避難者約700万人、帰宅困難者約650万人とみています。

今回の千葉・埼玉・神奈川・東京の一都三県にまたがる統一訓練は、昨年に続いて2回目ですが、日比谷公園を4コースに分かれて午前10時にスタートします。

千葉コースは、葛西橋通りを経て浦安橋を越えて、新浦安駅前広場までの約17キロメートルを大災害時を想定して、歩くことになります。

約17キロメートルの間では、「エイドステーション」と呼ばれる帰宅支援ステーションが、体験訓練を兼ねて炊き出しや給水を行い、沿道の拠点ではガソリンスタンドや、コンビニエンスストアなどの協力を得て、トイレの使用、さらに市内の被災状況などを伝える情報伝達訓練などを行うなど、実際的な訓練にするとともに、市からも備蓄してある非常食の提供や、移動防犯車の活用などを考えています。

参加は個人でも、団体でも、直前まで受け付けますので、一人でも多くの市民の皆さんの参加を期待しています。

 

私も、問題点を探りながら当日歩く予定です。

本人だけでなく、家族の誰かが、都心に限らず市外にお勤めであれば、この機会に帰宅困難者訓練を体験する価値はあると思います。

ぜひ、一緒に歩きましょう。

 

浦安市長 松崎秀樹
(広報うらやすNo.867 2008年9月1日号に掲載)

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