非常事態に備える 異常気象が続くなかで開かれた7月25日の第31回納涼花火大会も、8月15日・16日の納涼盆踊り大会も、最高のお天気に恵まれて、会場は多くの市民であふれ、主催者をホッとさせました。 しかしそのころ、九州地方を中心に全国各地で、異常な集中豪雨で多くの死者を出しており、主催者は直前までお天気の心配をしていました。 多くのイベントの成功は、お天気に左右されるため、現在の異常気象はまさに主催者にとっては頭痛の種です。 浦安のお天気については、以前オーランド市に訪問したときに、ディズニーランドの日本進出の最後の決め手になったのが、浦安エリアのお天気だったと、裏話を聞き、アメリカのリサーチ力に驚かされました。 日々、暮らしている市民の皆さんもお気づきのことと思いますが、浦安はほかの地域に比べて、かなりお天気には恵まれたエリアのようです。 このお天気故に、江戸時代には一部塩田だったともいわれています。隣接する行徳地区には、「塩浜」「塩焼」などと、塩田の名残を地名に残しており、この地域の塩田で作られた塩は、江戸城中で食されたとのことです。 気象に関しては、8月の上旬、館山市長の招きで、館山市を訪れた折、館山湾に熱帯魚が乱舞していて、海中をのぞけるグラスボートに人気が集まっているとのことで、館山市長とも昨今の集中豪雨と併せて、今や日本は温帯気候から、亜熱帯気候に変わりつつあると、地球温暖化の危機を話し合いました。 温暖化による異常気象に加えて、8月11日の早朝に東海地方を震源とする最大震度6弱、2日後の13日には震度5弱、さらに21日にも一瞬でしたが、大きな地震があり、たて続く地震に緊張している毎日です。 さらに、新型インフルエンザが今年の秋から冬にかけて、第二波が猛威をふるうのではと予測していましたが、予想以上にその訪れが早く、全国的に発症者が拡大を続けています。 そして、ついに心疾患や腎不全などの基礎疾患をお持ちの方から、死者が出始めました。 9月に入り、新学期が始まりましたが、季節性のインフルエンザに加えて、新型インフルエンザがますます猛威をふるおうとしています。 私が今、何よりも心配しているのが、「いつ強毒性に変異するか」ということですが、現在危機管理監を中心に最悪の事態を想定し、非常事態に備えるよう万全な対策を講じつつあります。 異常気象、大地震、さらに新型インフルエンザと、まったく予断を許さない状況下ですが、「備えよ常に!」を合い言葉に、市民が一丸となって乗り切って参りましょう。
浦安市長 松崎秀樹 |